view Brewmels　洋服番長の俺について来い！！３

その中華料理店のランチメニューは結構種類がある。

何種類かの麺と、ニラレバ定食、マーボ豆腐、酢豚、エビチリ、牛肉のオイスター炒め、鶏肉のカシューナッツ炒め、そしてホイコーロー定食。

ざっとそんなところで、あといくつかあるはずだ。

サラリーマン風の二人組は一人はソコソコに偉そうな雰囲気で年齢は多分５０歳は超えているだろう。

もう一人は同じ会社と言うよりはお取引先のような関係でやはり年齢は同じくらいかやや下といったところ。

メニューを見ながらこれは何？とかご飯はお変わり出来るの？とか聞きながらだから、この店は初めてなのかもしれない。

いろいろ聞いて理解したのか、少し偉そうな人が仕切りながらもう一人の人に「何にしますか？」とか言っている。

で、頼んだのが「ホイコーロー定食を二つ！一つはピーマン抜きで。」

はあ！？聞き耳を立てながら食っていたが、目が点になり、何言ってるの？あなた、と思わずその人をあらためて見入ってしまった。

「あんた、おかしいよ。ホイコーローでピーマン抜きはないだろ！だいたい、いい歳してピーマン嫌いなのもどうかと思うよ、まあ百歩ゆずって好き嫌いなのは好みの問題だからピーマンが嫌いなのは仕方がないとしよう。でもここのランチメニューはたくさんある！ピーマン食いたくなかったら、他のメニューを選ぶだろが、普通！」

とかなり大きな声で恫喝するかのように、だが毅然とそのいい歳のオッサンに向かって言い切った。



心の中で・・・

なんだかイヤな気分になってそそくさとメシを済ませて早めに店を出た。